安いからって失敗したくない!リサイクルやネットショップでかわいい着物を買いたい!
YouTubeで着物が着れるようになったからおでかけに着られる着物がほしいけど…
「街の呉服屋さんには敷居が高すぎて入れない!」
「高額な反物を売りつけられたらどうしよう」
「着物をどこで買えばよいか悩んでいる」
そんな方に向けてリーズナブルに着物を手に入れることができる方法をまとめました。
1 お母さんやおばあちゃんのおさがりをもらう
まず、どの方法よりも真っ先に試して欲しいのがこちらの方法。
「今まで着物を着てる姿なんて見たことがないから持っているなんて知らなかった!」
というお母さんでもタンスの奥から何枚も着物が出てくることもあります。
昭和の時代に結婚したお母さんなら嫁入り道具として当たり前に持たされていたご家庭も。
わたしも母、義母、さらには義叔母からもおさがりをいただいてなおかつ
「ずっと着ていなかった着物が日の目を見られて嬉しい。ありがとう」
とお礼まで言っていただけましたよ。
まわりに
「着物が好き」「着付けをはじめた」
と伝えておくと良かったらもらって!と着物が集まってきます。これ本当です。
義母からもらったゆめかわいい配色の小紋
2 近くのリサイクル着物店で購入
次にお近くのリサイクル着物店で購入することです。
リサイクル店といってもキャンプ用品もダイニングテーブルも取り扱うようなリサイクルショップではありません。
着物や古道具を専門に扱うリサイクル着物店というのが存在します。
リサイクル着物を専門に扱うだけあり、スタッフが知識豊富でサイズのことからコーディネートのアドバイスまで
着物のあれこれを教えてくれる可能性も大いにあります。
サイズも商品に記載されているか、言えばその場で測ってくれることが多いですが、念のためメジャーがあると安心です。
特に着物初心者の場合、サイズやコーディネートで失敗することはありがちですので店員さんから直接アドバイスをもらえる点でも
リサイクル着物店はおすすめです。
首都圏エリアでおすすめのリサイクル着物店はこちら
キモノ葉月(代田橋)
東京でリサイクル着物・アンティーク着物と言ったらここ!
リサイクル着物店というと間口が狭くて店員さんとゼロ距離ー!なお店も相当ありますが
こちらのキモノ葉月さんはお店も通路も広く、お洋服のショップと変わらずショッピングできるレイアウトになっています。
ここキモノ葉月さんならば店員さんにショッピング中の一挙手一投足を見られることもありません。あれ緊張しますよね!
(小さなお店では店員さんも見たくて見てるわけでは無いと思いますが、見られてると思うと商品を取る手も
なんだかぎこちなくなりがち…)
キモノ葉月さんはなんと言ってもセレクトが本ッ当に素敵。
店内のインテリア・世界観もかなり作り込まれていますし、どの着物を取っても状態が良く
こんなオシャレな柄のリサイクル着物があるの?
と毎度興奮してしまいます。
店員さんの着こなしもかわいくてとっても参考になりますよ。
キモノ葉月さんで購入した幾何学模様の単衣
キモノ葉月 代田橋:東京都杉並区和泉2−2−24大吉市場京王線「代田橋」駅から徒歩4分
ちなみにこの代田橋。キモノ葉月さんができるずっと前に一人暮らしていた駅でして、
駅前にスーパーがある以外はもうホントただの住宅街です。キモノ葉月さんができていなければ
二度と訪れることはないであろうと思っていた駅なので行くたびに嬉しい気持ちになります。
Tokyo135°(横浜)
続いてはTokyo135°
横浜のファッションビル、ビブレ内にお店を構えています。
こちらもカジュアルなリサイクル着物を取り扱っておりビブレ内にあるため入店の敷居も低めです。
何を隠そうわたしが初めて着物を買ったお店がこちらのTokyo135°
たくさん試着させてくれて着物と帯を購入しましたが、
「小物は聞いてみればおばあちゃんやお母さんのがあるかもしれない」
「まだ自分で着れないということなので、帯揚げや帯締めは実際着るときにコーディネートしたらいい」
ととても親切にアドバイスをしてくれました。
そのとき買った着物は今でもお正月によく着ています。
Tokyo135°横浜ビブレ店で購入した青地に梅の総柄小紋
たんす屋Tokyo135°横浜ビブレ店:神奈川県横浜市西区南幸2-15-13 横浜ビブレ303号 「横浜」駅西口から徒歩5分
(※2023年5月9日追記 2023年4月にレンタル着物店としてリニューアルオープンしたようです。)
3 メルカリなどのフリマアプリで購入
リサイクルといえば忘れちゃいけないのがメルカリなどのフリマアプリです。
こちらは全国の不要になった着物がお手頃価格でたくさん出品されています。
もちろんピンからキリまであるので、有名な作家さんのウン十万円の商品が出品されていたりもしますが、
ほとんどが家庭の不用品ですので、普段使える柄ゆきから入学式に参列するママの訪問着など
様々な着物が数千円から探せます。
ただ実物を見られないので汚れや傷み、質感が掴みづらいので気になるところは事前に質問しておいてクリアにしておきましょう。写真だとシミなどが白飛びして薄く見える傾向にあるので届いて見たら
「想像していたよりくたびれたものが届いた…」
なーんてことになりかねません。
とてもリーズナブルな着物の場合は汚れやシミに目をつぶる代わりに自分も食事やお出かけの際に汚すことを気にせず着るというのも一つの手です。
実際にまだ着物初心者の頃メルカリで取引をしたことがありますが、出品者の
「素材は正絹かと思いますが詳しく無いので確証はありません」
という説明文を読んで
「まぁ本人絹って言ってるんだし、きっと絹の着物でしょ!」
と購入しました。
届いた着物はこれおそらくポリエステルだよなぁ…ということもありました。
実物を見られないので目利き力が試されるかもしれません。
4 ネットショップも安くてかわいい
これまでの3つの方法は全てリサイクル。つまり中古です。
中古品に抵抗がある!という方もいると思います。
そこでおすすめしたいのがネットショップの着物です。
町の呉服屋さんも店頭には1万円前後の洗える着物が並んでいたりするものです。
が、
ほとんどの呉服屋さんは店頭の商品を見ていると声をかけてきます。
(これはお洋服のショップでも同じですね)
そしてあら不思議、あっという間に奥のテーブルに着席してなぜかカスタマーカードを書かされている。
ついでに来月イベントがあって、顧客様はなんと半額で買えるからどうぞいらしてと言われるんです。
「まだ予定がわからないから来れたら来ますね〜」
とかわそうとすると、
「予約していただかないと入店できないイベントなんですよ〜、5日間もやってるからどこかしら休みじゃないですか?
シフト制?じゃあ今日ご予約入れておいて予約入れた日にお仕事お休み入れるっていうのはどうですか?」
「いや、なんでわたしの貴重な希望休あなたが決めるのよ。あなたも呉服屋さんでシフト制だから希望休の貴重さわかるでしょ?
月に2回くらいしか出せないそのうちの1回をたかだか呉服屋さんのセールイベントに!?使う!?」
と店員さんに言える方ならいいですがそうでない方は断り切れずに
オススメの反物をあてがわれてお仕立てして帰ってくるなんてことになりかねないのです。
※上記のセリフは会社員時代のわたしのセリフ…かどうかはご想像にお任せします。
そんなわけで町の呉服屋さんでプレタの着物を安く手に入れるには鉄のハートを持参して挑まないといけないのです。
そこでオススメするのがネットショップです。
ネットなら強引なイベントへの勧誘もないですし、さらにはちょっと覗いてみただけなのに
「お仕立て代が高くて払えない?ならローンで何回払いでもできますよ!」なんて耳を疑うような提案もされません。
そうは言っても新品の着物はおいそれと手が出る値段ではないですよね。
そこで新品なのに1万円台で買えるショップだけをまとめました!
ふりふ
三松グループが展開する着物ブランドで一番カジュアルなラインです。
アパレルコレクションも同時に打ち出しているため着物もモダンで今っぽいデザインが多くどの着物もかわいいです。
お値段もお手頃な11000円から新品の着物が買えますし、オンラインショップは割としょっちゅうセールを
やっている印象があるので一度のぞいて見て欲しいです。
過去にはゴールデンウィーク50%OFFセールや、夏の終わりに浴衣30%OFFセールなどを開催していましたよ。
京都きもの町
洗えるポリエステル着物や木綿の着物が1万円台で購入できます!
洗える着物は毎年新柄が出るオリジナルデザインで帯とセットの福袋として販売しています。
アンティーク風のデザインからモダンなデザインまで様々な着物と帯のセットが楽しめます。
この福袋用に作られた着物と帯は単品でも買うことができます。
また木綿着物のほか、いま人気のレース着物も12800円からと安くて可愛い着物のラインナップが豊富です。
京都の呉服店が「京都以外に住むお客様にも良い品を届けたい」との思いで営むネットショップのため
品質の良い着物が安く手に入ります。
西陣こもの屋
お次は京都の卸問屋が運営する和装小物のネットショップ、西陣こもの屋です。
小物と銘打ってはいますが小物以外に着物も浴衣もちゃんと取り揃えており、やはり木綿の着物は1万円台から。
普段着物にぴったりの無地やチェックなど定番のデザインの木綿着物は14300円からとこちらもかなり良心価格です。
レビューでも
- 生地が柔らかく織りの風合いが華やか
- 木綿着物なのに着付けの先生に紬と間違えられた
など高評価です。
またこもの屋ですので当然着物以外も充実しています。
ショップオリジナルカスタマイズのカレンブロッソのカフェぞうりも取り扱っています。
以上3つのネットショップは大元が呉服卸や呉服店など着物を長く取り扱っているだけに
安いからと言って適当な品物を売らない、質の良いものを届けたいという思いが伝わってきます。
もちろんもっと安い着物もネットではたくさん売られていますが、
商品ページの着付けを見れば着物に対する情熱が分かる気がします。
着付けが綺麗なショップは着物の質にも力を入れていると思います。
さいごに
普段洋服を着ていると10000円でも高いなと思ってしまう方もいるかもしれません。
でも着物って毎年
「桜の咲く季節がきたからそろそろあの着物だな」とか
「お正月といえばこの着物!」
という具合に長く着れるのはもちろんのこと、
着るだけで背筋が伸びてただ過ぎてしまうだけの日を特別な思い出の日にすることができる服なのです。
もしも着物着てみたいな…でも高いな、と思っている人がいればまずは1枚。
上に挙げた方法で手に入れてみてほしいなと応援しています。